カジノのテーブルゲームといえば、「ブラックジャック」や「バカラ」などトランプのカードを使ったものが一般的ですが、「シックボー(大小)」というサイコロを使ったものも存在します。
とくにアジア圏のランドカジノで人気のあるゲームとなり、一部のオンラインカジノでもプレイが可能です。
同じくトランプを使わない「ルーレット」と同様に、ベット方法に多くの種類があり、賭け方によって配当は2倍〜181倍になります。
今回の記事では、一発逆転の可能性を秘めた「シックボー」について、ルールの解説とゲームの進め方、使用できる攻略法について詳しく解説していきます。
目次
シックボーとはどんなゲーム?
「シックボー」は古代中国が発祥といわれている、歴史の古い賭博ゲームで、カジノによっては「大小」「タイサイ」と呼ばれることもあります。
3個のサイコロを使い、プレイヤーがその出目を予想するという単純なルールであるため、初心者でもすぐにプレイが可能です。賭け方に次第で大きな配当も狙えます。
トランプではなくサイコロを使う
シックボーは、カジノのテーブルゲームのなかでは数少ないトランプを使わないゲームの1つです。
シックボーでは3個のサイコロを使用します。
日本の丁半賭博をはじめ、サイコロを使った賭博ゲームはアジア圏で親しまれてきた歴史があり、シックボーもアジア圏での人気が高いゲームです。
1~3個のサイコロの出目を当てる
シックボーのルールは、「ディーラー側が振る3個のサイコロの出目を予想して当てる」というシンプルなルールで、細かいテクニックを必要としないため、初心者でも楽しめます。
現在のカジノでは、イカサマ防止のためにケースに入れられたサイコロが機械で振られるようになっており、ディーラーによる恣意的な操作ができないように配慮されています。
賭け方の種類は、3個のサイコロのうちのどれか1つ、出目の合計の数字や数字大小などいくつもあり、配当も賭け方によって変化します。
時代劇などでよく目にする日本の「丁半賭博」は、2個のサイコロの出目が偶数であるか、奇数であるかを予想するルールとなり、シックボーとよく似ています。
シックボーのゲームの進め方

シックボーはランドカジノとオンラインカジノで進め方が少々異なっており、12面のサイコロを使ったり、各サイコロが色分けされていたりするなど、特殊ルールが設定されているゲームもあります。
今回は通常の6面サイコロを使い、一般的なルールでの進行を紹介します。
1.出目を予想しチップをベットする
シックボーのテーブルには、サイコロの出目の組み合わせや出目の合計数などが書かれていますので、プレイヤーははじめに任意の場所にチップをベットします。
1回のゲームで複数の場所に賭けることが可能で、あらかじめ設定されているテーブルリミット(賭け金上限)に達するまでその数に制限はありません。
デーラー側から「No more bet(ノーモアベット)」のコールがかかった時点でベットタイムは終了し、それ以降チップの配置・移動はできません。
具体的な賭け方その配当については、後述します。
2.サイコロのシャッフル
テーブルにある3個のサイコロがシャッフルされます。
以前はディーラーの手でサイコロが振られていましたが、現在はケースに覆われたサイコロが機械によってシャッフルされるようになっており、カジノ側の不正ができないような仕組みが取られています。
3.結果の確認・配当
サイコロの出目とベット内容を照らし合わせて、配当の支払い・没収が行われます。
多くの勝ち方が存在する
上記で説明した流れでシックボーのゲームは進行していきます。
日本の丁半賭博とおおよその流れは同じですが、丁半賭博は出目の合計が偶数であるか・奇数であるかの1通りで勝敗が決定することに対して、シックポーは以下のように勝ち方にいくつかのパターンがあります。
- ・出目の合計数の大小を当てる
- ・出目の合計数を当てる
- ・出目の数字を当てる
- ・ゾロ目を当てる
詳しい賭け方と配当については以下で解説します。
シックボーの賭け方と配当表

ここからはシックボーでの賭け方の詳細と、勝利した際の配当について解説していきます。
カジノやゲームによって異なることもありますが、基本は以下の7通りの賭け方から選択することになります。。
まずは各賭け方の配当を、表にしてご紹介しましょう。
賭け方 | 配当 |
---|---|
大小 | 2倍 |
トータル | 6倍〜60倍 |
シングル | 2倍〜6倍 |
ペア | 6倍 |
ダブル | 11倍 |
エニートリプル | 31倍 |
トリプル | 181倍 |
大小
3個のサイコロの出目の合計が、すべてのパターンのうちの前半か後半かを予想します。
3個のサイコロで考えられる出目の合計数は「3〜18」の16通り。
ただし、実際にこの「大小」で予想するのは「4〜17」の14通りのうちの前半「4〜10」、後半「11〜17」のどちらであるかです。
これは、シックボーの勝ち方にゾロ目を予想する方法があるためで、「1・1・1」「6・6・6」などは対象となりません。
同様に、合計が「4〜17」の範囲に含まれますが「3・3・3」「4・4・4」などの3個のサイコロのゾロ目のパターンも除外され、これらの出目になった場合に大小で賭けていると敗北となります。
勝利時の配当は2倍です。
トータル
出目の合計数をピンポイントで予想する賭け方です。
これも「大小」と同じように3個のサイコロがゾロ目となった場合は敗北となり、チップは没収されます。
ベットの対象となるのは4〜17までの数で、配当も数字によって6倍〜60倍の間で変動します。
「4」や「17」など、1通りの組み合わせしか考えられないものは配当が高く、「9」や「12」などの多くの組み合わせがあるものは配当が低く設定されています。
シングル
サイコロの出目を1つ指定し、3個のうち1つでも予想と当たれば配当が得られる賭け方です。
こちらの賭け方であればゾロ目が出ても勝利となり、2個、3個と同じ出目が出るごとに配当が上がっていき、2倍、4倍、6倍の3通りの配当パターンがあります。
ペア
サイコロ3個のうち2個の出目を予想する賭け方です。
ベットのパターンは15通りで倍率は6倍です。
3個のうち2つがゾロ目になった場合でも配当を得られます。
ダブル
ペアと同様に3個のサイコロのうちの2個の出目を予想しますが、ゾロ目であることに賭ける方法です。
パターンは6通りで倍率は11倍です。
3個のサイコロがゾロ目となった場合も勝利となります。
エニートリプル
3個のサイコロがゾロ目になることを予想する賭け方ですが、その数字は「1〜6」のうちどの数字になっても構いません。
倍率は31倍です。
トリプル
3個のサイコロのゾロ目を、数字まで指定してベットする賭け方です。
もっとも当選する確率が低く、配当もシックボー中最大の181倍となります。
シックボーの攻略法

シックボーにはさまざまな賭け方や、配当倍率があるため、賭け方によってはカジノゲームの攻略法が使えます。
今回はもっとも有名な「マーチンゲール法」と「パーレー法」についてご紹介します。
マーチンゲール法
マーチンゲール法とは、ゲームに負けるごとに賭け金を倍額に増やしていく攻略法で、1度の勝利でそれまでの損失を回収し利益を出せます。
得られる利益が少額であるため、コツコツ利益を出したい人におすすめです。
はじめの1ゲーム目に$1を賭けたと仮定すると、ゲームに負けるごとに$2、$4と賭け金を増やしていきます。
【配当2倍の賭け方でのシミュレーション】
ゲーム数 | 賭け金 | 勝敗 | 収支 |
---|---|---|---|
1ゲーム目 | $1 | 負け | -$1 |
2ゲーム目 | $2 | 負け | -$3 |
3ゲーム目 | $4 | 負け | -$7 |
4ゲーム目 | $8 | 負け | -$15 |
5ゲーム目 | $16 | 勝ち | $1 |
1度勝利し、利益を得たあとは初期の掛け金額から再開します。
上記のシミュレーションでは2倍配当の賭け方を利用していますが、配当倍率が高い賭け方であれば勝利時の利益はより大きくなります。
ただし配当が高い賭け方はそのぶん勝率が低くなるため、連敗の数がかさんでいき、損失の回収が難しくなるので注意しましょう。
シックボーでの2倍配当の賭け方には、「大小」または「シングル」の2つがあります。
シングルは配当が4倍、6倍になる可能性があり、大小で賭けた場合の方が勝率は高くなります。
そのため、安全に進行したい場合は、大小でのプレイがおすすめです。
パーレー法
パーレー法とは、「逆マーチンゲール法」とも呼ばれており、そのルールも逆です。
ゲームに勝つごとに賭け金を倍額に増やしていきます。
連勝すれば短い時間で大きな利益を上げられますが、1度負けてしまうと損失が出てしまうため、引き際や勝負勘が試される攻略法です。
【配当2倍の賭け方でのシミュレーション】
ゲーム数 | 賭け金 | 勝敗 | 収支 |
---|---|---|---|
1ゲーム目 | $1 | 勝ち | $1 |
2ゲーム目 | $2 | 勝ち | $3 |
3ゲーム目 | $4 | 勝ち | $7 |
4ゲーム目 | $8 | 勝ち | $15 |
5ゲーム目 | $16 | 負け | -$1 |
連勝し続けることがパーレー法で利益を上げるための前提条件ですが、上記のように1度の負けでマイナスになってしまうという大きなデメリットがあります。
そのため、ある程度の連勝で流れを切って初期の賭け金額からやり直す引き際の見極めが重要です。
勝ち続けることが重要であるため、勝率の低い賭け方でのプレイはおすすめできません。
まとめ
カジノゲームのなかでも珍しいサイコロを使ったテーブルゲームが、「シックボー」です。
「3個のサイコロの出目を予想する」という、初心者でもすぐに理解できるシンプルなルールと、多彩な賭け方や大きな配当が魅力で、ランドカジノとオンラインカジノのどちらでもプレイできるゲームです。
はじめにテーブルに書かれたレイアウトにチップを置き、サイコロのシャッフル、結果の確認、配当の支払い・没収という流れでゲームが進んでいきます。
シックボーの基本の賭け方は以下の7通りですが、カジノやゲームによって独自のルールが追加になる場合もあります。
賭け方 | 内容 | 配当 |
---|---|---|
大小 | 3個のサイコロの合計が「4〜10」「11〜17」のどちらであるかを予想 | 2倍 |
トータル | 3個のサイコロの合計数を予想 | 6倍〜60倍 |
シングル | 3個のうち1個のサイコロの出目を予想 | 2倍〜6倍 |
ペア | 3個のうち2個のサイコロの出目を予想 | 6倍 |
ダブル | 3個のうち2個のサイコロのゾロ目を予想 | 11倍 |
エニートリプル | 3個のサイコロのゾロ目を出目の指定なしで予想 | 31倍 |
トリプル | 3個のサイコロのゾロ目を出目を指定して予想 | 181倍 |
また、さまざまな賭け方があるため、「マーチンゲール法」や「パーレー法」などのカジノゲームの攻略法が使えます。