ポーカーは、トランプを使ったゲームの中でもとくに有名で、シンプルなルールが用いられることから、オンラインカジノで選ばれることも多いゲームです。
ですが、詳しいルールをご存じない方も多いかもしれません。
そこで今回は、ポーカーの基本的な進め方や用語をまとめると同時に、覚えるべき役の種類やカードの強さもご紹介し、ポーカーを楽しむうえで必要となる知識をすべて網羅した情報をお伝えします。
心理戦になるため、ハマる方が多いポーカーは、カジノやギャンブルをするうえでも知っておいて損はありません。
目次
ポーカーとはどんなゲーム?

ポーカーは、52枚のトランプに1枚のジョーカーを加えたカードを使用するゲームです。
プレイ人数は2~10人と幅広く、とてもメジャーなゲームなので、家族や友人と楽しんだ経験がある方も少なくないでしょう。
手もちのカードを4枚もち、その組み合わせで「役」を作ることがゲームの目的です。
より強い役を作ったプレーヤーの勝利というのがルールの原則ですが、その種類はさまざまなので、まずは由来を含むポーカーの基本情報をそれぞれ細かく解説します。
ポーカーにはさまざまな種類がある
ポーカーの種類を紐解くと、以下の3種類に分類できます。
この記事では、もっとも一般的であるクローズドポーカーの進め方などをご紹介しますが、まずはそれぞれの特徴について、簡単に解説します。
クローズドポーカー
クローズドポーカーは、古くから行われてきた歴史のある種類で、すべてのプレーヤーが自分のもつ手札を隠して遊ぶものです。
配られたカードをベットし、カード交換を行うことを繰り返して、最終的に全員が手札を公開して役を比べ、勝敗を決定します。
クローズドポーカーで有名なゲームとしては、「ファイブカードドロー」「デューストゥセブン」「バドージ」などが挙げられます。
スタッドポーカー
「スタッドポーカー」は、「オープンポーカー」とも呼ばれます。
最初はプレーヤー全員に裏向きの状態で数枚のカードが配られますが、次から配られるカードはすべて表向きになり、全員に公開されるのが特徴です。
ベットと交換を繰り返した後、すべてのカードを公開して、役の強さで勝敗を決定します。
スタッドポーカーで有名なゲームには、「セブンカードスタッド」「ファイブカードスタッド」「ラズ」などがあります。
フロップポーカー
「フロップポーカー」は、もっとも歴史の浅いポーカーで、中央に「フロップ」という札を表向きに配置するのが特徴で、これを全員が共有します。
残りのカードは裏向きの状態でランダムに配られ、最終的にカードを公開し、役の強さで勝敗を決定します。
フロップポーカーの有名なゲームとしては、「テキサスホールデム」「オマハホールデム」「ウォーターメロン」などが挙げられます。
ポーカーフェイスの由来になったゲーム
心の中で抱く感情を表に出さず、表情を変化させない様を「ポーカーフェイス」という言葉で表現することがありますが、この言葉の由来となったゲームが、何を隠そうポーカーです。
英語でもポーカーフェイスは「無表情」という意味で、日本ではおよそ100年前の小説でも使われるほどの深い歴史をもっています。
ポーカーの魅力は駆け引きにあり、自分の手札をほかの参加者に察知されないよう、表情を隠しながらプレイすることが必然的に多くなります。
仕草も含めてほかの人を翻弄して遊ぶ心理戦が醍醐味であり、世界中で幅白い年齢層の方から愛される理由のひとつです。
役の強さで勝敗が決まる
ポーカーの勝敗を決めるのは、完成したカードの組み合わせで、その強弱により判定を行います。
カードの役やカードの強さについて、詳しくは後述するので、その項目をご覧ください。
参加者が多い場合などには、同じ役が揃ってしまうことがありますが、その場合にはカードが強い人の勝利として扱われます。
ポーカーのゲームの進め方

クローズドポーカーの中でもとくに遊ばれることが多く、オンラインカジノでも一般的な「ファイブカードドロー」の進め方について紹介します。
ファイブカードドローは、プレーヤーにそれぞれ5枚のカードが配られ、それを入れ替えながら強い役を作ることを目指すゲームです。
① 親からカードが配られる
まずは全員に、5枚のカードがランダムで配られます。
自分自身のカードはすべて確認できますが、ほかのプレーヤーがもつカードは、ゲームの最後まで確認できません。
ポーカーは常にこの形を基本として進んでいくため、ネット上でプレイする場合は、開かれた自分のカード5枚と、そのほかのプレーヤーの伏せられたカード5枚が映る構図が続くことになります。
② カードを交換する
手札を見て、強い役を作るためにカードの交換が必要だと判断した場合には、中央に置かれているデッキからカードを引いて入れ替えることができます。
枚数は1~5枚まで好きなだけ入れ替えられますが、一度のターンで入れ替えられるのは1回だけです。
すでに役ができており、これ以上の入れ替えは必要ないと判断した場合は、カードをまったく交換せずにスルーすることも可能です。
前述したように、ポーカーは駆け引きを楽しむゲームでもあるので、強い役がないにもかかわらず、あえてスルーして相手を騙す戦略をとる人もいます。
カードの交換は、一人ずつ順番に行います。
最初に行動を起こすプレーヤーは「親」となり、そのプレーヤーから時計回りに交換を進めます。
③ 手札を公開する
カードの交換が終わったら、全員が一斉に手札を公開します。
ここで初めて、ほかのプレーヤーがもっているカードがわかり、それを見比べて勝者が決まります。
どんな組み合わせが強く、そして組み合わせが同じだった際は何を基準にしてより強いと判断するのかについては、次の項目で詳しく解説します。
ポーカーの役の種類

ポーカーの役の強さは、出る確率が少なく珍しい順番につけられています。
全部で10種類の役があるので、強い順番にご紹介します。
①ロイヤルストレートフラッシュ
「ロイヤルストレートフラッシュ」は、すべてのスート(ハート、スペードなどのマーク)が揃い、なおかつ「10、J、Q、K、A」という役です。
もっとも強いカードが連続して揃ったもので、めったに見ることがないポーカーで最強の役といえます。
ロイヤルストレートフラッシュが完成する確率は、0.0001%程度といわれており、天文学的な数字です。
たとえほかのプレーヤーによるものだとしても、達成を見られれば、非常に幸運だといえるでしょう。
詳しくは、ロイヤルストレートフラッシュの出現確率について解説している記事をご覧ください。
②ストレートフラッシュ
「ストレートフラッシュ」は、すべてのスートが揃い、連続した数字で揃った状態を指す2番目に強い役です。
たとえば、「スペードの5、6、7、8、9」が揃った場合には、ストレートフラッシュになります。
③フォーカード
「フォーカード」は、5枚の手札のうち、4枚が同じ数字で揃った状態です。
数字は2~1まで、どんなものでも構いません。
④フルハウス
同じ数字が3枚、さらに別の同じ数字が2枚揃った役が「フルハウス」です。
例としては、3が2枚、5が3枚揃った状態がこの役になります。
⑤フラッシュ
数字とは無関係に、すべてのカードが同じスートで揃った状態が「フラッシュ」です。
ただし、1枚でも別のスートが混ざると役にならないため、注意しなければなりません。
⑥ストレート
スートとは無関係に、連続した数字が順番に揃った状態を、「ストレート」と呼びます。
たとえば、4~7までの4枚が手札にある場合、3か8をデッキから引くとストレートが完成します。
⑦スリーカード
同じ数字が3枚揃い、そのほかのカードがバラバラな状態が「スリーカード」です。
⑧ツーペア
5枚の手札のうち、同じ数字が2枚揃った状態が2組並んだ役が「ツーペア」です。
たとえば、2が2枚、5が2枚、9が1枚の組み合わせでツーペアの完成です。
⑨ワンペア
5枚の手札のうち、同じ数字が2枚揃った状態が1組ある役が「ワンペア」です。
ポーカーの中では、とくに頻繁に見られる役になります。
⑩ハイカード
これまでにご紹介した9つの役のいずれにも当てはまらず、バラバラな状態が「ハイカード」です。
日本では「ブタ」と呼ばれることもあります。
カードの強さ
公式なルールでは、キッカーまで同じだった場合は引き分けになりますが、どうしても勝敗をつける必要がある場合には、カードの強さから優劣を決めます。
オンラインカジノにおいても重要なポイントになるため、カードの強い順番に解説します。
ポーカーでは「2」がもっとも弱く、そこから数字が大きくなるほどカードが強くなります。
つまり、通常出回るカードの中でもっとも強いのは、「A」ということになります。
たとえば、ワンペア同士でプレーヤーが並び、プレーヤーAが5のワンペア、プレーヤーBがQのワンペアだった場合には、プレーヤーBの勝利です。
ジョーカーはすべてのカードの代わりとして使える
それでは、ジョーカーはどのような扱いになるのかというと、すべてのカードの代役として使えるため、原則として保有したままの状態でゲームを進めると大変有利です。
たとえば5のワンペアとジョーカーをもっている場合、ジョーカーを5として計算できるので、通常であれば5のワンペアに過ぎなかった役が、5のスリーカードにまでランクアップします。
ポーカーの基本用語

最後に、ポーカーで使用される基本用語をひとつずつ解説します。
見慣れない用語ばかりかもしれませんが、大体の概要を掴んでおけば遊んでいる最中に自然と覚えられるものばかりですから、まずは雰囲気だけでもチェックしておきましょう。
ベット
「ベット(Bet)」は賭けという意味で、プレーヤーが一番はじめに行うアクションです。
そのゲームに対していくら賭けるのかを決め、ベットが行われるとゲームがはじまります。
ポーカーを開始した後に、賭け金を追加してゲームを再開させる場合にも「ベット」という言葉が使われるほか、「ベッティング」という言葉が代用されることもあります。
コール
他のプレーヤーがベット、あるいはレイズ(後述)した場合に、それと同じ金額を支払ってポーカーに参加することを「コール」と呼んでいます。
仮に直前のプレーヤーが20ドルを賭けた場合、それと同じ金額の20ドルを賭けることがコールです。
賭け金を積み上げたくないという思惑から行うアクションなので、ポーカーにおいては非常に弱気なアクションです。
コールを繰り返す人は「コーラー」と呼ばれ、あまり好まれません。
レイズ
「レイズ」とは、直前のプレーヤーが賭けた金額に、さらに上乗せした金額を賭けるという意味です。
直前のプレーヤーが20ドルを賭けた後、たとえば30ドルを賭けるとレイズになります。
レイズは、賭け金を追加してでも継続したいとの意図を見せられる行動なので、強気なサインと受け止められます。
リレイズ
レイズを行ったプレーヤーが現れた直後に、自分もレイズを行うことを「リレイズ」と呼びます。
賭け金はさらに上昇するため、非常に強気なアクションです。
オールイン
自分が保有している金額のすべてを賭けることを「オールイン」と呼びます。
オールインがコールされると、その段階ですべてのカードがオープンになります。
チェック
賭けに応じず、パスして次のプレーヤーにターンを渡すことを「チェック」といいます。
ただし、自分よりも前のプレーヤーがベットアクションを起こさなかった場合か、直前の人がチェックした場合にしか起こせません。
フォールド
勝ち目がないと感じた場合に行うアクションが「フォールド」です。
フォールドすると、それ以上に資金を追加することなく、ゲームから降りることができます。
ドロー
役ができていない状態でポーカーを行っていることを「ドロー」といいます。
ドロー(引く)しなければ勝ち目がほぼないため、状況としては不利に置かれています。
ショーダウン
勝敗を確認するために、全員が手札を公開することを「ショーダウン」といいます。
基本的には、最後のベットが行われたラウンドの直後にショーダウンするという流れになります。
ただし、オールインによって新しくベットできなくなった場合においても、自動的にショーダウンが行われ、結果の判定へと進むことになります。
まとめ
ポーカーにはさまざまな種類がありますが、日本でもメジャーで、オンラインカジノにおいて頻繁に行われるクローズドポーカーは、意外にも単純でわかりやいゲームです。
そのため、役を理解すれば、今すぐ参加できます。
覚えるべき用語も決して多いわけではなく、駆け引きを楽しめるゲームなので、初心者がトランプを使ったゲームに参加する際、選ぶべきゲームのひとつとしてとても有力な候補になります。
ぜひ気軽にチャレンジしてみてください。