カジノ攻略法にはさまざまな種類がありますが、多くのカジノプレイヤーの戦略のひとつとして取り入れられているのが、「オスカーズグラインド法」です。
オスカーズグラインド法は、守りの攻略法として長期的にコツコツと利益を積み上げていくことを目的としており、その手堅さから、多くのカジノプレイヤーに人気の戦略です。
この記事では、オスカーズグラインド法について、その特徴や使い方、シミュレーションの結果、使用する際の注意点などについてまとめて解説します。
目次
オスカーズグラインド法について

数多くあるカジノ攻略法には、その一つひとつに特徴があります。
それでは、オスカーグラインド法とは一体どのような攻略法なのでしょうか?
主な特徴を、3つご紹介します!
ピラミッド法(ダランベール法)の改良版
オスカーズグラインド法は、フランスの数学者であるダランベール氏によって開発された「ピラミッド法(ダランベール法)」を改良した攻略法です。
ピラミッド法は、「負けたら+1単位、勝ったら-1単位ベット額を増減させる」というルールですが、オスカーズグラインド法は、「負けたら据え置き、勝ったら+1単位ベット額を増やす」というルールという違いがあります。
内容は少し違うものの、どちらも数学的な考え方に則った戦略で、カジノの攻略法として、多くのプライヤーが愛用しています。
長期的な利益を狙う守りの攻略法
オスカーズグラインド法は、短期決戦ではなく、長期的な目線で利益を狙っていくことを目的としています。
そのため、資金の増減が比較的緩やかとなり、リスクを抑えた守りの攻略法であるといえます。
ローリスク・ローリターンで、コツコツと利益を積み上げたい人にはオススメできる戦略です。
少ない資金からでもはじめられる
オスカーズグラインド法は、基本単位のベット額を自由に設定できるので、手持ちの資金が少なくても活用できます。
資金に余裕がないときは最小の1ドルに設定したり、資金に余裕があるときは5ドル、10ドルと高めに設定したりすることも可能です。
自分の資金に合わせて自由に調整できることも、オスカーズグラインド法が多くのプレイヤーから活用されている理由のひとつです。
オスカーズグラインド法の使い方

続いて、オスカーズグラインド法の具体的な作業手順についてご紹介します。
①基本単位となる最小ベット額を決める
まずは、基本単位となる最小ベット額を決めます。
ここで高すぎる設定金額にしてしまうと、オスカーズグラインド法の途中で損切りを余儀なくされることも考えられます。
手持ちの資金と照らし合わせて、無理のない範囲で慎重に設定するようにしましょう。
②勝てば次ゲームで1単位増やし、負ければ増減なし
最小ベット額が決まれば、そのベット額でゲームをスタートさせます。
このとき、勝てば次ゲームで1単位増やした額をベットします。
たとえば、はじめに設定した金額が1ドル、勝つごとに2ドル→3ドル→4ドルと増やしていきます。
また、初期設定が5ドルの場合は、10ドル→15ドル→20ドルと変動させます。
一方、負けた場合は、そのままのベット額に据え置いて、次ゲームもベットします。
基本的にこのルールに従ってゲームを進めていくだけですが、慣れないうちは、メモを取るなどして記録する方がいいでしょう。
③累計損益がプラスもしくは±0になるまでゲームを続ける
②で紹介したルールに従ってどんどんゲームを消化していき、累計損益がプラス、もしくは±0になったら、オスカーズグラインド法の1セットが完了です。
その次のゲームからは、最初に設定したベット額からゲームを再スタートさせます。
オスカーズグラインド法は、この①〜③の手順を繰り返していく攻略法です。
1セットで得られる利益は非常に小さいですが、何セットもこなしていくことで、コツコツと利益が積み重なっていきます。
セットが完了した時点で損益はプラス、もしくは±0なので、オスカーズグラインド法がきちんと完了すれば、損失になることはありません。
オスカーズグラインド法が効果的なゲーム

オスカーズグラインド法が効果的なのは、勝率が50%に近い2倍配当のゲームです。
カジノで2倍配当のゲームは、主に以下の3つが当てはまります。
ルーレット
ルーレットにはさまざまなベット方法がありますが、オスカーズグラインド法では、2倍配当の「赤・黒」「偶数・奇数」「ハイ・ロウ」が適しています。
これらは勝率がおよそ50%なので連敗が続くリスクも少なく、うまく連勝できれば、利益を大きく伸ばすことにも期待できるでしょう。
2倍配当の賭け方は初心者でも非常にわかりやすいので、ルーレットをあまりやったことがない人にもオススメです。
ブラックジャック
ブラックジャックは、ディーラーと客との対戦型ゲームです。
ディーラーが親となり、ディーラーとプレイヤーそれぞれに、カードが2枚配られます。
自分のカードの合計が「21」に近くなるように、カードの追加やスタンド(そのまま)を申告します。
このときプレイヤーは、21以上にならない限り何枚でもカードを追加できますが、ディーラーはカードの合計値が17以上になるまでカードを追加しなければいけません。
ディーラーに勝利した場合、ベット額分の利益を受け取ることができるので2倍配当のゲームになります(ただし、カードの合計が21のブラックジャックが完成した場合は2.5倍配当になります)
ブラックジャックはカジノゲームの中で最もポピュラーであり、初心者でも簡単にできるゲームなので、オスカーズグラインド法の練習としてもオススメです。
バカラ
バカラは仮想の2人「バンカー」と「プレイヤー」のどちらが勝つのかを予想して賭けるゲームです。
このとき、ディーラーが「バンカー」で客が「プレイヤー」と決まっているのではなく、第三者目線でどちらが勝つのかを予想します。
バンカーとプレイヤーにカードを2枚ずつ配り、合計した数の下一桁が「9」に近い方が勝利となります。
バンカーが勝つ方に賭けた場合は配当が1.95倍、プレイヤーが勝つ方に賭けた場合は配当が2倍と、少し異なっています。
オスカーズグラインド法によるシミュレーション結果を検証

それでは、実際にオスカーズグラインド法を、カジノゲームでシミュレーションしてみましょう。
今回プレイするゲームは2倍配当のもの、基本単位のベット額は1ドルにしました。
オスカーズグラインド法によって、どのようにベット額や損益が変動するのか、検証していきましょう。
ゲーム数 | ベット額(ドル) | 勝敗 | 損益(ドル) | 累計損益(ドル) | ゲーム数 | ベット額(ドル) | 勝敗 | 損益(ドル) | 累計損益(ドル) | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 負 | -1 | -1 | 26 | 1 | 負 | -1 | -3 | |
2 | 1 | 負 | -1 | -2 | 27 | 1 | 勝 | +1 | -2 | |
3 | 1 | 勝 | +1 | -1 | 28 | 2 | 負 | -2 | -4 | |
4 | 2 | 勝 | +2 | +1(リセット) | 29 | 2 | 負 | -2 | -6 | |
5 | 1 | 負 | -1 | -1 | 30 | 2 | 負 | -2 | -8 | |
6 | 1 | 負 | -1 | -2 | 31 | 2 | 勝 | +2 | -6 | |
7 | 1 | 負 | -1 | -3 | 32 | 3 | 負 | -3 | -9 | |
8 | 1 | 勝 | +1 | -2 | 33 | 3 | 勝 | +3 | -6 | |
9 | 2 | 負 | -2 | -4 | 34 | 4 | 勝 | +4 | -2 | |
10 | 2 | 勝 | +2 | -2 | 35 | 5 | 負 | -5 | -7 | |
11 | 3 | 負 | -3 | -5 | 36 | 5 | 勝 | +5 | -2 | |
12 | 3 | 勝 | +3 | -2 | 37 | 6 | 勝 | +6 | +4(リセット) | |
13 | 4 | 負 | -4 | -6 | 38 | 1 | 勝 | +1 | +1(リセット) | |
14 | 4 | 勝 | +4 | -2 | 39 | 1 | 負 | -1 | -1 | |
15 | 5 | 勝 | +5 | +3(リセット) | 40 | 1 | 勝 | +1 | 0(リセット) | |
16 | 1 | 勝 | +1 | +1(リセット) | 41 | 1 | 負 | -1 | -1 | |
17 | 1 | 負 | -1 | -1 | 42 | 1 | 負 | -1 | -2 | |
18 | 1 | 負 | -1 | -2 | 43 | 1 | 勝 | +1 | -1 | |
19 | 1 | 勝 | +1 | -1 | 44 | 2 | 負 | -2 | -3 | |
20 | 2 | 負 | -2 | -3 | 45 | 2 | 負 | -2 | -5 | |
21 | 2 | 負 | -2 | -5 | 46 | 2 | 勝 | +2 | -3 | |
22 | 2 | 勝 | +2 | -3 | 47 | 3 | 負 | -3 | -6 | |
23 | 3 | 勝 | +3 | 0(リセット) | 48 | 3 | 勝 | +3 | -3 | |
24 | 1 | 負 | -1 | -1 | 49 | 4 | 勝 | +4 | +1(リセット) | |
25 | 1 | 負 | -1 | -2 | 50 | 1 | 勝 | +1 | +1(リセット) |
【ゲーム内容の解説】
早速1〜4ゲーム目までで、オスカーズグラインド法の1セットが完了しました。
このときに確定した利益は+1ドルで、次ゲームからはベット額を1ドルにリセットして再開します。
なお、完了してリセットした場合は、次ゲームの累計損益も0にしています。
その後7〜14ゲーム目では、勝ち負けが交互に続いています。
オスカーズグラインド法は、勝ち負けが交互に続くと、じわじわマイナス額が大きくなるというのが特徴です。
最初の初期設定のベット額によっては大きな損失となることも考えられるので、手持ちの資金によっては、途中で損切りすることも考慮しておくといったリスク管理も重要になります。
続けて15、16ゲーム目でリセットできていますが、23ゲーム目での±0になったときも、リセットすることを忘れないようにしましょう。
さらにいくつかのリセットを挟みながら、全50ゲームの中で9回オスカーズグラインド法を完了できました。
完了して得た利益を合算させると+12ドルとなり、しっかりとプラス収支で終えることができましたが、全50ゲームの勝敗は、24勝26敗と負け越しています。
このようにオスカーズグラインド法は、たとえ負け越してしまっても、しっかりと利益を確保できるので、ローリスク・ローリターンの手堅い攻略法であるといえます。
オスカーズグラインド法のデメリット
手堅く利益を積み重ねていく攻略法として非常に人気のオスカーグラインド法ですが、活用する際には、以下のデメリットに注意する必要があります。
細かい計算が必要なのでややこしい
オスカーズグラインド法では、ベット額や損益額で、細かい計算が必要になります。
勝つたびに+1単位させていき、リセットするタイミングも計算によって求めます。
よって、オスカーズグラインド法を初めて実践するときには、手元にメモを用意して記録しながらゲームを進行しておくと、ミスが防げて正しく実践できるでしょう。
1セットで得られる利益が少ない
オスカーズグラインド法は、1セット完了するごとに利益が確定していきますが、そのときに得られる利益は少額です。
さらにゲームの流れによっては、1セットが完了するまでに、何十ゲームも消費しなければいけないことも考えられます。
したがって、オスカーズグラインド法は、短期間でまとまった利益を得たいときには、適していない攻略法です。
あくまで長い目で見たときに、コツコツと利益を積み上げていく攻略法であるということは念頭に置いておきましょう。
まとめ
今回は、カジノ攻略法のひとつであるオスカーズグラインド法について解説しました。
細かい計算が必要になりますが、ローリスク・ローリターンで堅実な戦略として、多くのカジノプレイヤーから人気を集める攻略法です。
2倍配当のゲームで威力を最大限に発揮してくれ、手堅く利益を積み上げたいときには最適です。
慣れないうちは計算に手間取るかもしれないので、自分のペースでできるオンラインカジノでぜひ試してみてください。