「クラップス」というカジノゲームをご存じでしょうか?
ルーレットやバカラ、ブラックジャックなどに比べますと、日本ではあまり馴染みはないかもしれません。
2個のサイコロを振っていくだけというシンプルなゲームですが、数学的にもプレイヤーが勝ちやすいという魅力があるのです!
賭け方は少し複雑ですが、ルールを覚えれば初心者でも楽しめます。
基本ルールや用語について詳しくご説明しますので、ぜひ参考にしてみてください!
目次
クラップスとはどんなゲームか?

「クラップス」とはサイコロの出目によって勝負するカジノゲームです。
出目を当てるだけのシンプルなゲームで、プレイヤーの勝率が高いとされています。
参加者が自らサイコロを振れるという特徴的なルールで、場の一体感が生まれやいゲームです。
ランドカジノ(実店舗)で遊ぶ際はサイコロの投げ方に、ちょっとしたルールがあるため注意してください。
不正防止の観点から、サイコロは絶対に片手で投げ、テーブルの壁に当てるようにします。
クラップステーブルの壁には突起物が並んでいて、それに当たれば不正はほぼできないとされているからです。
緊張してどうしても、サイコロを投げたくない人はパスも可能ですが、テーブル全員の勝利をつかむためにも、パスはしないで投げてみることをおすすめしますよ。
勝利した投げ手は、次のシリーズになっても再度投げなければならず、ほかのプレイヤーにも恩恵があるため、大変盛り上がります。
2個のサイコロを使ったシンプルなゲーム
ゲームの流れは基本的に以下の通りです。
- プレイヤーがベットします
- ディーラーがシューター(最初の投げ手)を指名してゲームが開始されます
- シューターは2個のサイコロを片手で同時に投げます
- 結果が出て、ここまでが1ラウンドです
1ラウンド目は「カムアウトロール」といい、出た目によってそのシリーズのポイントを決めます。
それ以降のラウンドで、ポイントや賭け方に従って勝敗を決めていきます。
出目によって勝敗が決まる簡単なルール
サイコロの出目によって勝敗が決まりますが、サイコロの出目が出る確率はそれぞれ違います。
そして、その確率の違いが、ゲームの勝敗を大きく左右するのです。
ここでは、サイコロの出目の確率について詳しく見てみましょう。
数はそれぞれ出現率が異なる
2個のサイコロの合計数は2~12までの11通りがありますが、それぞれの出目が出る確率は違います。
出目が出る組合せは以下の表の通りです。
出目 | 組合せ数 | 出現確率 | 2つのサイコロの目の組合せ |
---|---|---|---|
2 | 1通り | 2.78% | (1,1) |
3 | 2通り | 5.56% | (1,2)(2,1) |
4 | 3通り | 8.33% | (1,3)(2,2)(3,1) |
5 | 4通り | 11.11% | (1,4)(2,3)(3,2)(4,1) |
6 | 5通り | 13.89% | (1,5)(2,4)(3,3)(4,2)(5,1) |
7 | 6通り | 16.67% | (1,6)(2,5)(3,4)(4,3)(5,2)(6,1) |
8 | 5通り | 13.89% | (2,6)(3,5)(4,4)(5,3)(6,2) |
9 | 4通り | 11.11% | (3,6)(4,5)(5,4)(6,3) |
10 | 3通り | 8.33% | (4,6)(5,5)(6,4) |
11 | 2通り | 5.56% | (5,6)(6,5) |
12 | 1通り | 2.78% | (6,6) |
2と12はそれぞれ1通りしかありませんので最も出にくく、7が6通りあるので最も出やすいことがわかりますね。
シューターは勝敗に関係しない
シューター(投げ手)は最初にディーラーが指名して決めます。
それ以降は、1シリーズごとに時計回りに順番が回ってきます。
どうしても投げたくない場合は、シューターになることを拒否することは可能です。
シューターとは勝負に関係なくサイコロを振る役を担うプレーヤーのことです。
当然ゲームに参加していない見学者は、シューター役はできません。
シューターはただ単に順番にサイコロを投げ込む役をするプレイヤーで、特権があるわけではありません。
クラップスのゲームの進め方

クラップスのゲームの進め方を、具体的に見ていきましょう。
1投目
1投目は、このシリーズのポイントを決めるラウンドです。
「カムアウトロール」と呼ばれます。
ポイントは、サイコロによって以下のように決まります。
パターン | 出目 | 結果 |
---|---|---|
ナチュラル | 7、11 | シューターが勝ってシリーズ終了 |
クラップス | 2、3、12 | シューターが負けてシリーズ終了 |
ゲーム続行 | 4~6、8~10 | 出目がポイントになり、続行 |
シリーズが終了しますと、また1投目からサイコロを投げることになります。
ゲーム続行の出目の場合にポイントが決まり、次の2ラウンド目、3ラウンド目と続いていきます。
なお、ナチュラル(7か11)が出る確率は、約22%です。
一方、クラップス(2か3か12)が出る確率は約11%です。
そのため、1ラウンド目のカムアウトロールについては、勝つ確率の方が高いことがわかります。
2投目
2投目以降はカムアウトロールで決めたポイントと同じ出目が出るかどうかで、勝敗が決まります。
2投目はゲームが続行しているのでシリーズは同じですから、シューターは同じプレイヤーが行います。
ほかのプレイヤーを代表して、今一度カジノ側が負ける出目をねらいましょう!
結果は、以下のようなパターンに分かれます。
出目 | 結果 |
---|---|
ポイントと同じ出目が出る | シューターの勝ち、シリーズ終了 |
7(セブンアウト)が出る | シューターの負け、シリーズ終了 |
上記以外 | シリーズ続行 |
クラップスの基本用語まとめ

クラップスでは、聞きなれない用語が多く使われます。
ここでは押さえておきたい基本用語をまとめてみました。
基本用語 | 説明 |
---|---|
1ラウンド 1シリーズ |
サイコロを一回投げることを1ラウンドと数え、何回かラウンドを重ねて勝負が決まると1シリーズ |
シューター | サイコロを投げるプレイヤー。シューターは1シリーズごとに負けたら時計回りに交代していく |
カムアウトロール | 1つのシリーズの1ラウンド目のこと |
ポイント | カムアウトロールで出た目のこと。以降のラウンドで勝負を決めるのに使う |
セブンアウト | 7が出て1シリーズが終わること |
カジノでクラップスをやるときの賭け方

クラップスの賭け方の配当率や勝つ条件は次の表のとおりです。
賭け方 | 配当率 | |
---|---|---|
パスライン | 2倍 | |
カム | 2倍 | |
オッズベット | 4と10 | 2倍 |
5と9 | 1.5倍 | |
6と8 | 1.2倍 | |
プレースベット | 4と10 | 2.8倍 |
5と9 | 2.4倍 | |
6と8 | 2.16倍 | |
ドントパス | 2倍 | |
ドントカム | 2倍 | |
フィールドベット | 2と12 | 3倍 |
上記以外 | 3倍 | |
エニークラップス | 8倍 | |
エニーセブン | 5倍 | |
ホーンベット | 3と11 | 15倍 |
2と12 | 30倍 | |
ビッグシックス | 2倍 | |
ビッグエイト | 2倍 | |
ハードウェイ | 4と10のぞろ目 | 7倍 |
6と8のぞろ目 | 9倍 |
このようにたくさんの賭け方がありますが、いきなり全部を覚える必要はありません。
基本的な賭け方さえ覚えておけば、問題なく遊ぶことができます。
基本的な賭け方を使って実際にプレイしてみることで、遊び方がわかってくるはずです。
今回は代表的な5つの賭け方をご紹介します。
PASS LINE (パスライン)
パスラインは1ラウンド目にのみ賭けられます。
チップはパスラインと書いてある場に置きます。
・2、3、12が出ると負けです
・上記以外が出ると、次のゲームに入ります
COME(カム)
カムは2ラウンド目以降に行います。最初は、パスラインと同じ結果になります。
・2、3、12が出ると負けです
・上記以外が出た場合、次のゲームに続きます
・このとき出た数字は「カムポイント」といい、チップをカムポイントの数字のマス目に移動します
・次のラウンドで、7が出る前にカムポイントが出れば勝ち、7が出ると負けです
ODDS BET (オッズベット)
オッズベットとは、ポイントナンバーが決まった後から賭け金を追加することです。
オッズベットはプレイヤーにとって賭け増しできる、とても重要な賭け方なのです。
一般的にカジノは、胴元のカジノの運営側が有利な配当になっています。
カジノ側に有利な配当の割合はカジノの「ハウスウェッジ」または「控除率」などと称されます。
しかし、オッズベットで得られる配当にはハウスウェッジがないため、プレイヤーがカジノと対等に戦える賭け方なのです。
オッズベットで賭けた分の配当はハウスウェッジに関係なく、それぞれのポイントが出る確率に応じた配当が設定されています。
具体的には、次の表の通りです。
ポイント | 確率 | オッズベットに対する配当 |
---|---|---|
4 | 1/2 | 2倍 |
5 | 2/3 | 1.5倍 |
6 | 5/6 | 1.2倍 |
8 | 5/6 | 1.2倍 |
9 | 2/3 | 1.5倍 |
10 | 1/2 | 2倍 |
カジノに有利なゲームが多い中、控除率のない五分五分の賭けができる数少ない賭け方ということになります。
そして、「オッズベット」という賭け方を使いこなせるようになれば、プレイヤー側に有利な展開にすることも可能です。
PLACE BET (プレースベット)
カムアウトロールの後に賭けます。
・7が出るよりも前に、選んだ数字が出ると勝ちです
Don’t Pass Bar(ドントパス)
パスラインの逆の賭け方です。
- ・7、11が出たら負けになります
- ・2、3が出ると勝ちです
- ・ただし、12が出ると引き分けです
- ・2ラウンド目以降は、ポイントが出ると負けです
この賭け方はオンラインカジノではOKですが、ランドカジノでは避けた方が良いでしょう。
クラップスはプレイヤーが一丸となってカジノ側を負かすのが醍醐味であり、盛り上がるゲームです。
カジノ側が勝つほうに賭けることになり、ひんしゅくを買いやすいです。
ランドカジノ(実店舗)で遊ぶ場合は、場の雰囲気を大事にして楽しむ方がより楽しめるでしょう。
その他の賭け方
ほかにもいろいろな賭け方がありますが、あまりメリットはないため参考程度に眺めておいてください。
カムと反対の賭け方で、基本的にはドントパスと同じです。また、ひんしゅくを買うという点でも同様ですので、ランドカジノでは避けた方が良い賭け方です。
・エニークラップス
ベット後すぐに、2,3,12が出ると勝ちです。
・エニーセブン
ベット後すぐに、7が出ると勝ちです。ただし、クラップスでは7が出ると場が盛り下がってしまいますので、ランドカジノではおすすめできません。
・ホーンベット
ベットした後すぐに、2、3、11、12が出ると勝ちです。
・ビッグシックス/ビッグエイト
ビッグシックスとビッグエイトは、それぞれ、7が出るよりも前に、6、8が出ると勝ちです。ただし、プレースベットの方が同じ確率で配当が高いので、こちらはほとんど使われません。
・ハードウェイ
ゾロ目を狙う賭け方です。次の4通りがあります。4(2,2)、6(3,3)、8(4,4)、10(5,5)。ハードウェイで4に賭けますと、(1,3)、(3,1)の4と7よりも、(2,2)の4が先に出ると勝ちです。
まとめ
2個のサイコロを参加プレイヤーが順番に振っていき、いろいろな方法で賭けていくゲームが「クラップス」です。
どんどんサイコロを振っていくシンプルなゲームですが、いつしか夢中になってしまうでしょう。
ルールを覚えたら、実際にオンラインカジノで遊んでみれば、その楽しさがわかるのではないでしょうか?
カジノ側に有利なハウスウェッジがない「オッズベット」という賭け方を使えば、もうけを出す可能性が高くなります。
カジノでいろんな人と盛り上がりたい方も、たくさん稼ぎたい方も、ぜひクラップスで遊んでみてください。