「ココモ法」は、連敗するほど勝てる、という一見矛盾した戦い方をする、カジノゲームの攻略法です。
そのからくりは、連敗するたびに次のゲームの賭け金が上昇していくためで、負けがこむほど勝利したときの利益が大きくなる、という考え方をより所にしています。
ただし、ゲームの進行によっては大きな損失を被る可能性もある、ハイリスクな攻略法であることも事実です。
今回は、そんな「ココモ法」について、その概要や注意点、どのようなゲームで利用できるのか、うまく活用するためのポイントなどを解説していきます。
目次
ココモ法とは

ココモ法とは、連敗していても一度の勝利で利益を出せる、カジノゲームにおける攻略法の一つです。
連敗するほど賭け金が上昇していく仕組みであるため、勝利時の利益は連敗の数がかさむほどに大きくなっていきます。しかし、賭け金の上昇率は緩やかであるため、連敗が続いた際の損失もおだやかに抑えられます。
1回勝つだけで利益が出る
ココモ法のルールは、「連敗時に次のゲームの賭け金を前回と前々回に賭けた金額の合計にする」というものです。
つまりココモ法は、2回連続でゲームに負けてしまった3ゲーム目からスタートしましょう。1回目、2回目の損失の合計額を3回目のゲームに賭けることで、3回目で勝利すれば損失を回収した上で利益が得られる、という計算になります。
これは負けの連続数が3回、4回と増えていく場合でも同様の理屈で、それまでの損失を一度の勝ちで取り戻し、さらに利益を上げることができます。
また勝利した場合、ココモ法の実行は一旦リセット。再度2連敗するまで1回目の賭け金額で通常のプレイを続けます。
勝利金が連敗するほど増えていく
ココモ法を使ってプレイする際のベット額は、「前回、前々回で負けたときの賭け金の合計」とします。連敗数が多くなるほど賭け金が高額になっていくのが特徴です。
たとえば賭け金の増加額は以下のようになります。
ココモ法は3倍配当以上のゲームのみ有効です。理由は2倍配当のゲームでは、勝利できても、それまでの損失を回収するのは不可能であり、ココモ法を実践する意義がなくなります。
逆に配当が3倍のゲームの場合、連敗数がかさむほど、一度の勝利で戻ってくる利益が膨らんでいく計算になります。
【配当2倍のゲーム】
勝利した ゲーム数 |
3回目 | 4回目 | 5回目 | 6回目 | 7回目 | 8回目 | 9回目 | 10回目 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
賭け金 | $2 | $3 | $5 | $8 | $13 | $21 | $34 | $55 |
勝利した時の利益 | $2 | $3 | $5 | $8 | $13 | $21 | $34 | $55 |
賭け金累計 | $2 | $4 | $7 | $12 | $20 | $33 | $54 | $88 |
収支 | $0 | -$1 | -$2 | -$4 | -$7 | -$12 | -$20 | -$33 |
【配当3倍のゲーム】
勝利したゲーム数 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 6回目 | 7回目 | 8回目 | 9回目 | 10回目 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
賭け金 | $2 | $3 | $5 | $8 | $13 | $21 | $34 | $55 |
勝利した時の利益 | $4 | $6 | $10 | $16 | $26 | $42 | $68 | $110 |
賭け金累計 | $2 | $4 | $7 | $12 | $20 | $33 | $54 | $88 |
収支 | $2 | $2 | $3 | $4 | $6 | $9 | $14 | $22 |
連敗しているときの損失額を抑えられる
連敗ごとに賭け金を増やしていく攻略法には、今回のココモ法の他にも「マーチンゲール法」が有名です。
ただし、マーチンゲール法は賭け金を倍々で増やしていく方式であるため、ココモ法よりも連敗時の損失額の増加が激しいといえます。
ココモ法のメリットは、連敗時の損失額が緩やかであることも挙げられます。
ココモ法が利用できるゲーム

配当が2倍など低いと意味がなく、3倍以上でココモ法は利益が発生します。
ただし配当が高いほど勝率が低くなります。連敗が続き過ぎるのもよくありませんので、現実的には3倍配当が妥当でありおすすめです。
ルーレットの「コラムベット」や「ダズンベット」が3倍配当のカジノゲームの代表格です。
ココモ法のシミュレーション
ここからは実際にココモ法でプレイしたときに、どのように収支が動いていくのかをシミュレーションをみてみましょう。
ゲームの条件は、配当が3倍で初期の賭け金は$1、全10ゲームとします。
勝利したゲーム数 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 6回目 | 7回目 | 8回目 | 9回目 | 10回目 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
賭け金 | $2 | $3 | $5 | $8 | $13 | $21 | $34 | $55 |
勝利した時の利益 | $4 | $6 | $10 | $16 | $26 | $42 | $68 | $110 |
賭け金累計 | $2 | $4 | $7 | $12 | $20 | $33 | $54 | $88 |
収支 | $2 | $2 | $3 | $4 | $6 | $9 | $14 | $22 |
ココモ法では勝利した段階でその利用を一旦リセットし、賭け金を初期の金額にします。その後は、再度2連敗するまで通常通りのプレイとなります。
資金を減らさないための改良方法
損失の増え方が緩やかなココも法といえども、運悪く連敗がかさめば、さすがに資金は底を突きます。資金が尽きてしまうとゲームに参加できませんから、損失回収のしようがなくなってしまいます。いかに資金を温存できるかが重要なポイントです。
そこでおすすめしたい方法が、ズバリ、1ゲーム遅らせて開始すること。通常2ゲーム目まで1ユニットで賭けていたところを3ゲーム目までにすることで損失の増加のタイミングを延ばせるのです。
引き換えに3ゲーム目の勝利で利益が入りませんが、逆に損失もなく、4回目以降のゲームから勝利できれば利益を上げられます。
【通常でプレイ】
勝利したゲーム数 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 6回目 | 7回目 | 8回目 | 9回目 | 10回目 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
賭け金 | $2 | $3 | $5 | $8 | $13 | $21 | $34 | $55 |
勝利した時の利益 | $4 | $6 | $10 | $16 | $26 | $42 | $68 | $110 |
賭け金累計 | $2 | $4 | $7 | $12 | $20 | $33 | $54 | $88 |
収支 | $2 | $2 | $3 | $4 | $6 | $9 | $14 | $22 |
【改良版でプレイ】
勝利したゲーム数 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 6回目 | 7回目 | 8回目 | 9回目 | 10回目 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
賭け金 | $1 | $2 | $3 | $5 | $8 | $13 | $21 | $34 |
勝利した時の利益 | $2 | $4 | $6 | $10 | $16 | $26 | $42 | $68 |
賭け金累計 | $2 | $3 | $5 | $8 | $13 | $21 | $34 | $55 |
収支 | $0 | $1 | $1 | $2 | $3 | $5 | $8 | $13 |
比較してわかるように、改良版で運用すると利益が発生するタイミングが遅く、発生する利益の増え方も少なくなりますが、同じゲーム数で必要な賭け金の額も同様に少なくなります。結果的に同じ資金でプレイした場合に長くチャンスを待つことが可能になるのです。
ココモ法を実行する上での注意点

ココモ法は、万能な必勝法ではありません。
まず勝利時に利益を得るために3倍配当のゲームで実行する必要があり、それだけゲームの勝率も低くなってしまいます。
また連敗数が増えるほど次のゲームで必要な賭け金が、雪だるま式に増えていくため、残資金やテーブルリミットに注意しなくてはなりません。
次のように3点に注意点をまとめてみました。
勝利する確率が低い
ココモ法が効力を発揮するゲームは、配当が3倍以上。それよりも少ない倍率の配当では、ゲームに勝利しても利益を得られません。
しかし、カジノゲームは配当が大きければ大きいゲームほど勝率は低くなるため、図らずも連敗の可能性が高いのです。
最適なのが、ルーレットでの「コラムベット」「ダズンベット」です。ここで勝利すれば3倍の配当ですから利益が入りやすいのですが、勝率は約32%と、3回に2回は負けてしまいます。
賭け金額の増えるスピードが速い
ココモ法では連敗が進むほど賭け金の上昇率が高く、資金の消費が激しくなります。
20ゲーム目まで連敗したときの賭け金の動きを見てみましょう。
ゲーム数 | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 6回目 | 7回目 | 8回目 | 9回目 | 10回目 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
賭け金 | $1 | $1 | $2 | $3 | $5 | $8 | $13 | $21 | $34 | $55 |
賭け金累計 | $0 | $1 | $2 | $4 | $7 | $12 | $20 | $33 | $54 | $88 |
ゲーム数 | 11回目 | 12回目 | 13回目 | 14回目 | 15回目 | 16回目 | 17回目 | 18回目 | 19回目 | 20回目 |
賭け金 | $89 | $144 | $233 | $377 | $610 | $987 | $1,597 | $2,584 | $4,181 | $6,765 |
賭け金累計 | $143 | $232 | $376 | $753 | $1,130 | $1,740 | $2,727 | $4,324 | $6,908 | 11,089 |
上記表のように、初期の賭け金を$1とした場合、12回目のゲームで$100を超え、17回目で$1,000を大きく超えていきます。何ゲーム目までの連敗で資金が尽きてしまうのか前もって把握しておき、ココモ方を実行するか否かを検討しましょう。
テーブルリミットでココモ法は崩壊する
カジノゲームでは1ゲームの賭け金の上限、いわゆる「テーブルリミット」が設けられていることがほとんどです。その上限まで達してしまうとココモ法を使うことができず、損失の回収ができなくなってしまいます。
先述のようにココモ法は連敗の数が多くなるほど賭け金の上昇率が高くなるため、運悪く連敗が重なるとテーブルリミットに達してしまいます。
同じゲームでも、プレイするカジノやのゲームプロバイダーによってテーブルリミットは違うため、必ずプレイ前に確認しておき、可能な限りテーブルリミットが高いところを選ぶようにしましょう。
まとめ
「ココモ法」は一度の勝利で一気に損失を補填し、その上利益を得られる魔法のようなカジノゲームの攻略法です。
「連敗したとき、次のゲームで賭け金を前回と前々回の合計にする」という運用方法になります。行使するタイミングは、1、2ゲーム目で負けてしまったあとの3ゲーム目からです。
3ゲーム目、4ゲーム目と連敗の数がかさむほどに、賭け金を増やす戦術であり、その性質上、勝利時の金額も増えていく計算になります。また、ゲームに勝利した場合はそこで終了。次は1ゲーム目としてカウントしていきます。
勝率が低い3倍配当以上のゲームで実行することがポイントです。ただし連敗数がかさむほど、加速度的に賭け金の額も増大します。
連敗し続けてしまうと、テーブルリミットに達して、回収できずに大きな損失だけが残る公算があることも、考慮しなければなりません。
実行する前には、軍資金から逆算して許容できる連敗回数や、テーブルリミットを確認しておきましょう。引き際の見極めが肝要です。
・3ゲーム目・・・$2($1+$1)
・4ゲーム目・・・$3($1+$2)
・5ゲーム目・・・$5($2+$3)
・6ゲーム目・・・$8($3+$5)
・7ゲーム目・・・$13($5+$8)
・8ゲーム目・・・$21($8+$13)