「バカラ(Baccarat)」といえば、世界中で愛されているクリスタルラブンドをイメージする方は多いのではないでしょうか。ワイングラスやタンブラーはとくに知られています。
一方、同じ「バカラ(Baccarat)」という名前のカジノゲームが存在することも有名です。
バカラは簡単という噂を聞いたことがある方でも、カジノゲームとあって、その進め方や用語は複雑で難しいと思い込んでいる方は多いかもしれません。
しかし実際には覚えるべきルールや基本用語は非常に少なく、ディーラーに任せているだけでも自然とゲームが進むため、初心者の方でも気軽に参加しやすいゲームなのです。
今回は参加する前に覚えてくと便利な基本的な情報に加えて、勝ちやすい賭け方や、一発逆転を狙いやすい賭け方についても解説します。
目次
バカラとはどんなゲームか?

カジノの世界に少しでも触れたことがある方は、バカラという名前を一度は聞いたことがあるはずです。
バカラが世界各地で人気を集めている理由は、ずばりシンプルに決着を付けられるからです。
バカラにはあまり高度な駆け引きを必要としないトランプゲームになります。
そのため初心者の方でも参戦しやすく、多くのルールを覚えなくてもすぐにゲームを始められます。
ジョーカーを除く52枚のカードを使用し、同時に参加する人数は1~6名程度が一般的です。
まずはバカラがどんなゲームなのか、3つの項目に分けて詳しく紹介しましょう。
バンカーとプレイヤーのどちらが勝つかを予想するだけ
バカラには「バンカー」と「プレイヤー」という2つのエリアがあり、ここに2枚のカードがセットされます。
そのうちのどちらが合計して「9に近い数字か」を予想するだけという、非常にシンプルなゲームです。
参加者はどちらか一方のカードを見ることすらできませんので、勝つための手掛かりを見つけにくく、運任せともいえる内容になります。
駆け引きの要素こそあまりありませんが、それだけに初めてオンラインカジノに参加する方でも参加しやすく、短時間で決着が付くことも魅力の一つです。
勝率は1/2
バカラには、一つのテーブルに複数の参加者が座ることはありますが、これらの人々がカードの内容に影響を与えることは決してありません。
配られるカードもバンカーとプレイヤーの2種類だけですので、勝率は1/2が原則になりますが、賭け方に応じて当たる確率や配当は変動します。
これについてはのちほど詳しく解説しますので、基本的には五分五分の確率で当てられるため、駆け引きを必要としないゲームであると覚えておきましょう。
ディーラーは勝敗に関係しない
例えばルーレット等ではディーラーのテクニックが勝敗を分けることがありますが、バカラにはディーラーの思惑やテクニックは勝敗に一切関係しません。
ディーラーは裏向きのカードを配るだけで、配られたカードを操作することはできず、さらに参加者がどちらに賭けるのか読めませんので、ゲームに介入することは不可能なのです。
バカラでのカードの読み方

2枚のカードの合計が9に近い方が勝利となるゲームがバカラですが、理論上「7」と「9」の組み合わせでは「16」になるなど、9をオーバーする数字が出現することもあります。
この場合には下一桁の数字が採用されることになり、「16」の場合には「6」、合計した数字が「13」だった場合には「3」となり、「16」と「13」なら「16」の勝ちになります。
また、10以上のカードはすべて「0」と見なされるため、10、J、Q、Kが登場した場合にはいずれも「0」として扱われることも特徴的なルールです。
例えば2とJの組み合わせなら「2」、9と10の組み合わせなら「9」とカウントされますので、後者の方が強いということになります。
バカラのゲームの進め方
バカラには2枚のカードが配布された段階で勝敗が決まる場合と、3枚目のカードを引いてから勝敗を決める場合の2パターンがあります。
ここでは、それぞれのゲームの進め方を紹介します。
2枚で勝敗が決まるパターン
バカラにおいて2枚で勝敗が決まる場合の流れは、以下のようになります。
①ベットする
バンカー、あるいはプレイヤーのいずれかが9に近い数字になるかを予想し、基本的にはどちらか一方に対してチップを置き、ベットします。
ここでは「タイ」「9for1」にベットすることも可能ではありますが、確率論としては当たる可能性が低く、堅実にゲームを進めたい方にはおすすめできません。
その理由や勝率等については、後述する「バカラの賭け方」の章で詳しく紹介しますから、そちらを参考にしてください。
②カードが配られる
ベットが完了しますと、バンカー側に2枚、プレイヤー側に2枚のカードがディーラーから裏向きの状態で配られます。
順番にカードが表向きに返されますが、どちらか一方がすでに8、あるいは9の組み合わせででき上がっていた場合には、その段階で9に近い数字側の勝ちと判定されます。
これを「ナチュラルウィン」と呼び、すぐにベットの清算が行われますので、早ければベットから精算までが数十秒で済むこともあるのがバカラというゲームです。
③数字の合計数で勝敗を決める
ナチュラルウィンにならなかった場合は、配られたカードの数字を合計し、バンカーとプレイヤーのどちらがより9に接近しているかを判定して勝敗を決めます。
ただし、ある一定の条件を満たす場合には2枚のカードだけで勝負が決まらず、3枚目のカードが追加で配布されることになります。
次の項目で、3枚目が引かれるパターンについて紹介します。
3枚目が引かれるパターン
バカラの勝敗が決まるまでの手順は上記の3つに過ぎませんが、ナチュラルウィンにならなかった場合、以下の条件を満たす場合には3枚目のカードが追加されます。
①プレイヤーに配られたカードの合計数が5よりも下の数字だったケース
バカラではプレイヤーの数字が最初の基準として用いられ、2枚合計が5以下、つまり弱い数字だった場合には、3枚目のカードを引けます。
これを踏まえて、バンカーが3枚目のカードを引ける条件は次のようになります。
②バンカーの合計数が3のケース
プレイヤーが引いた3枚目の合計数が8以外だった時に、バンカーも3枚目のカードを引けます。
③バンカーの合計数が4のケース
プレイヤーが引いた3枚目の合計数が2~7だった時に、バンカーも3枚目のカードを引けます。
④バンカーの合計数が5のケース
プレイヤーが引いた3枚目の合計数が4~7だった時に、バンカーも3枚目のカードを引けます。
⑤バンカーの合計数が6のケース
プレイヤーが引いた3枚目の合計数が6か7だった時に、バンカーも3枚目のカードを引けます。
バカラの基本用語

・バカラ
ゲームの名前にも使われている言葉で、カードの合計数が0だった場合が「バカラ」と呼ばれます。
・プレイヤー
先にカードが配られる先行側です。参加者を表す言葉ではありません。
・バンカー
後にカードが配られる後攻側です。
・ディーラー
カードを配布する人物で、3枚目が必要かどうかもすべてディーラーが判断します。
・クー
配布から精算までの流れの単位はクーと呼ばれます。
・アップカード
表向きになっているカードを指します。
・ダウンカード
裏向きになっているカードを指します。
・絵札(フェイスカード)
クイーンやキングなど、数字以外のカードで0として扱われるものを指します。
・ヒット
3枚目のカードを引くことを選ぶ際の言葉です。
・スタンド
3枚目のカードを引かずにそのままにする際の言葉です。
・ナチュラル
2枚のカードが配布された段階で合計が8、あるいは9になっている状態です。
・ル・グランデ
合計数が9を指している場合の状態で、少なくとも負けることはありません。
・バンコ
手持ちのお金をすべて賭ける場合に使う言葉です。
・スタンドオフ
プレイヤーとバンカーの数字が同数で、引き分けを指す言葉です。
バカラの賭け方

最後に、バカラへの賭け方を知っておきましょう。
基本的な賭け方は二者択一ですが、その他の方法に賭けられることがゲームの奥深さを生み出しています。
高額な配当を狙う場合にはとくに覚えておくべきポイントですので、しっかりと基本を押さえることが大切です。
バンカーorプレイヤー
バカラでは、バンカーかプレイヤーのいずれかが勝利する確率が高いですので、いずれかに賭けることにより、約1/2の確率で勝てる計算になります。
ただし、バンカーは3枚目のカードを引くか、引かないかを選べます。
ごくわずかですが勝率が高まり、配当は1.95倍に下がります。
一方のプレイヤーの配当は2.0倍ですので、完全に運任せで、少しでも多くの配当を手に入れたい場合にはプレイヤーを選択すべきです。
タイ(引き分け)
両方の数字が同じになると予想する場合には、タイ(引き分け)にベットします。
タイになる可能性は1/10程度と低く、的中させることは困難ですが、配当は8.0倍にまで上昇するため、高額な配当を狙いたい場合におすすめです。
ペア
最初に配られた2枚のカードが「3と3」「9と9」などペアになっていると予想する際にベットします。
ペアの特徴は、ゲームの勝敗とは無関係に配当が手に入ることであり、仮に負けた場合も最初にペアが完成していれば配当を受け取れます。
こちらも出現することが珍しい組み合わせですので、配当は11.0倍と高額です。
また、バンカーとプレイヤーの両方にペアができると予想することを「パーフェクトペア」と呼び、こちらの配当は25.0倍に上がります。
ビッグorスモール
ビッグは、バンカーとプレイヤーの両方に3枚のカードが配られることを予想するもので、配当は0.54倍とあまり高くありません。
反対にスモールは、両方がカード2枚のままで勝負をすると予想するものであり、配当は1.50倍にまで上昇します。
いずれも配当は低く設定されていますが、勝ち負けとは無関係に予想できるものですので、勝敗を見定めることが難しい場合にベットすると有効です。
まとめ
およそ1/2の確率で配当金を得られるバカラには、ビッグやスモール、タイ、ペアなどの賭け方もあり、シンプルながらも奥深いゲームになります。
ディーラーが勝敗に関与しないことも特徴的で、カジノにあまり慣れていない方でも参加できるゲームとして人気があります。
ルールや用語は簡単で、理解しきれていなくてもディーラーが進行役を務めてくれますから、運試しのような軽い気持ちで参加したい方にもおすすめです。